ジョグジャカルタからバリに向かう
今考えると、ジョグジャカルタでの滞在が短すぎた、と思います。もっといろいろな場所で発見ができたかもしれないし、それこそ王宮に行けたかもしれません。
事前の知識の中で、インドネシアを知らな過ぎたと思いましたが、ただ、バリだけは、世界有数のリゾート地で、多くの日本人が訪れる場所。ウブドの森とビーチ。日本人だけでなく多くの国からやってくる癒しの場所であり、神々が宿る島であることは知っていました。
なぜ、バリ島にというと、事前に「何をしたいか」と聞かれた中に、「ジャムウを作ってみたい」というのがあった。その場所がバリにある「Jamu Spa School」だった。確か多くに日本人もバリニーズマッサージなどを習いに来るという学校で、WEBサイトでも日本人受講者の感想などが載っていたからだと思います。
で、私たち一行はここで初めてJamuを作るということができたのです。
何を作ったからレシピをもらったはずなのに、どこかに行ってしまいましたが、3種類のJamuを作ったと記憶しています。その中にやはりKunyit Asamがあり、講師の方にきいてもKunyit Asamは伝統的なJamuだとのこと。
このワークショップで、乾燥した素材(スパイスやハーブ)ではなく、生の素材から作っていくJamu。
そして、各家庭では生のJamuを作るということも聞きました。
味の記憶をたどってみると、生のJamuは素材そのもののシャープな味が感じられ、苦みや辛みなども強いが、なんとなく飲みやすさを感じていた、と思います。
作業の途中、ミキサーを使って素材を細かくし、水を加えるとか、米をフライパンで炒る(たぶん、ブラスクンチュールも作ったのかもしれない)など、現代的という感じも感じながらの体験となり、なんとなくJamuってこういうものなんだなぁと少しだけ知ることができたのです。
しかも、意外とJamuづくりはワイワイ話しながら簡単に作れることが分かり、これを日本でできたら、という想いも同時に感じた体験となりました。
今でも、Jamuのワークショップを日本で開いてみたいという気持ちは強いです。
そのためには、インドネシアの素材、しかも生のものをどのように入手すればよいのか、そこにアレンジとして日本の素材を加えた、新しいJamuの味を作ってみたい、などと思っていますが「だれがレシピを考える」「やはり講師はインドネシアの人に(Jamuを実際作っている方に)やってほしい」との想いがあり、実現はしていませんが、ぜひ開催できるようにしていきたいと思っています。
次回は この一言が私の運命を決める です。